- トップページ >
- まめ知識
インテリアファブリックに関するまめ知識
■ファブリックスの生地
ファブリックスとは、カーテンやカーぺット、じゅうたん、ラグ、タペストリーなどのテキスタイル(織物)組織の総称です。
つまりインテリアファブリックとは、インテリアを構成する織り・織物材の事を指します。
ファブリックスの素材は繊維であり、繊維の種類によって種別されます。
大別すると天然繊維と化学繊維に分けられ、さらに化学繊維は、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維に分類されています。
■ファブリックスの特徴と用途
種類 | 特徴 | 主な用途 |
天然繊維 | ||
綿 | 丈夫で安価、染色性がよい。長時間太陽にさらすと脆くなる。 | プリントカーテン地、テーブルクロス等 |
麻 | 丈夫でコシが強く、太陽光にも脆くならないが、シワになりやすく、縮みやすい。合成繊維と混紡、交織して利用される事が多い。 | ケースメントカーテン地や衣料素材など |
絹 | 美しい光沢と優雅な感触を持つ高級品。太陽光に弱く耐水性も低い。 | 段通など |
毛 | 風合い、通気性、保温性、染色性に優れる | カーぺット・イス張り地素材など |
化学繊維 | ||
再生繊維 |
木材パルプなどに含まれるセルロース(繊維素)を薬品で溶かし、細長い繊維に再生したもの。 代表的品種はレーヨン。安価で染色性、加工性に優れるが、太陽光には弱く耐水性も低い。 |
カーぺット・イス張り地素材など |
半合成繊維 | セルロースやたん白質のような天然の材料に、化学薬品を作用させたもの。アセテートが代表的品種であるが、主として衣料用に用いられる。 | 衣料 |
合成繊維 |
石油や天然ガスなどを原料として、繊維を合成してつくられたもの。一般に丈夫で安価である。 |
(ポリエステル) レースカーテン地 (ナイロン) 業務用カーぺット (アクリル) カーテン・カーぺット・イス張り材料 (ポリプロピレン) カーぺット (ポリ塩化ビニル) ドレープカーテン (ポリクラール) カーテン地など |
無機繊維 | 金属やガラスなどの無機物からつくられた繊維。耐熱性があり、不燃建材の原料として利用される。 |
(ガラス繊維) 不燃性カーテン地等 |
■合成繊維の種類と特徴
ポリエステル | 高分子化合物の一種。強化プラスチックとして用いられる事が多い。 |
ナイロン | 合成繊維の一種。耐水性・耐摩擦性・染色性・弾性にすぐれているが、光や熱に弱い。 |
アクリル | 耐性性・耐油性・耐薬品性にすぐれ、主にカーぺットなどに使用される。 |
ポリプロピレン | 高分子化合物の一種。耐熱性にすぐれ、合成繊維の原料になる。 |
ポリクラール | 合成繊維の一種で、難燃性を有する。 |